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木材利用の中での木質ペレット

 森林から出てくる多種多様な木質系資源を無駄なく順次使い切っていく「カスケード型利用」を構築することは林業・林産業の活性化、また森林による二酸化炭素吸収力の保持にとつて大変重要です。 良質の大径丸太は無垢の製材品として利用し、それよりも細い丸太は集成材・合板用に向きます。構造材としては使えない細丸太などは、パルプ用チップに加工されていましたが、木材のエネルギー価値の急速な上昇に伴い、現在では小型ボイラー用の良質な燃料チップや木質ペレットの生産が有力な選択肢として浮上してきています。
 木質ペレットは、従来はあまり利用されずに伐り捨てられていた間伐材や林地残材、製材工場の廃・端材、のこ屑なども原料としており、森林資源のカスケード型利用における重要な役割を担っています。森林バイオマスのエネルギー利用は通常の木材生産・加工・流通システムの中にしつかりと組み込まれることにより、林業・林産業の経済性の向上が図られ、その活性化に貢献できます。

図1‐ 3 木質資源のカスケード型利用
図1‐ 7 木質バイオマスの発生量と利用の現況

 木質バイオマス資源の発生量は図1-7のとおりです。製材工場などから発生する樹皮や廃端材などはボードの原料や、自工場の熱源、肥料などとして9割以上が利用されています。しかし、林地残材はほとんど利用されないまま放置されていることが分かります。こうした資源を活用することが急務となっており、木質ペレットヘの利用はその有力な方法です。林地残材を山から下ろし、木質ペレットを製造する仕組みが新たにできれば、地域の林業の活性化や新たな雇用の創出にもつながります。しかし、燃料用材としての取引価格は当然建築用材としての価格よりもはるかに安く、木質ペレットを製造するためだけに林地残材を下ろしてくることは現実的ではありません。カスケード型利用を見据えた新たな仕組みづくりが必要となっています。また、地域で発生する林地残材や中小製材工場等から発生する樹皮やおが粉、端材等を原料として木質ペレットを製造し、地域で使用すれば、輸送コストをかけずに利用できるというメリットも生かせます。

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